メンズスタイリスト大山旬さんの著書『最強の服選び』を読みました。
大山旬さんのお仕事は、ファッションの悩みを持つ一般男性を対象に、マンツーマンでファッションコーディネートを行うパーソナルスタイリスト。
一般的にパーソナルスタイリストと聞くと、いつも選ばないような最先端の洋服を想像して気後れするかもしれません。
でも大山さんは「ふつうの服を普通に着る」ことを提案され、変に目立ちすぎず周囲の人たちにさりげなく好印象を与えることを大切に考えているそうです。
この『最強の服選び』から、自分のファッションに自信がなくなっている、40代・50代女性の服選びの参考になるヒントを見つけましたので、ご紹介しますね。
どんな洋服を買うか迷ったら、ファッション雑誌を読んだり、インスタグラマーやファッションブロガーの写真を見たりする人も多いのではないでしょうか。
雑誌の洋服は高くて参考にならないし、プチプラのファッションブロガーを見ても、スタイルが違って自分が着るとイメージが違う。
若い人と同じ洋服では老けた顔がついていかないし、だからといってどっぷりミセスファッションはいやだし。じゃあ、どんなおしゃれを目指す?そのヒントになる言葉。
センス抜群なおしゃれは近寄りがたい雰囲気になるし、ハードルの高いところを目指さなくていい。
大人にふさわしい清潔感のあるファッション・さりげなく好感を持ってもらえれば十分。
100点満点中、80点を目指しましょう。
センスのいい人を見て「やっぱり私がおしゃれになるのは無理だ」って落ち込むことないんです。自然体なファッションを目指し80点でいい。少し気がラクになりませんか?
やらなきゃだめか〜という嘆きが聞こえてきそうですが、クローゼットの見直しは必要です。
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クローゼットは着ない服であふれているのに、いつも身につけるのは気に入った数枚。けっきょく同じ洋服ばかり着ていませんか?
着ない服ばかりあっても、コーディネートがしにくくなるだけ
いまは必要最低限な服を着回すのが賢いおしゃれ
大山さんは服を減らす基準として2つあげられていました。
- 5年以上前の服は手放す
- 着ていて気持ちが上がらない服は手放す
5年前だと流行も変化してます。必要な服だけ残したら、1着買ったら1着手放すのが理想のサイクル。洋服の枚数が多いほどコーディネートが大変なのは私も実感しています。
ファッションを大きく変えるために大切なのは、新しい服を買うことではなく枚数を減らすこと。お金をかけずにいますぐ出来て効果があります。
流行の服ばかりでは、着るときになって合わせるものがなく迷ってしまいます。だからといって、定番アイテムだけではいつも同じような印象でつまらなくなってきますよね。
大山さん曰く、定番アイテムの中に、1〜2点だけ流行アイテムを取り入れる。これがちょうどいいバランスだそうです。
パンツが3本あるなら、一本は流行のワイドパンツにしてみる。そんな感覚ですね。
さらに価格帯もミックスしたほうがよいとのこと。その理由として
安い服だけで全身をコーディネートするのは実はとてもむずかしい
上質なものが数点入っていると、それに引っ張られて、安いものも高く見える
安く買った服は、どうせ安かったしと適当に扱ってしまいがち。
私はジャケットやコート、パンツなど目立つアイテムにはできるだけ投資するようにしています。
丁寧な気持ちで洋服を扱うことと、身につけている自分を大切に扱うことは比例するということでしょう。
明確な基準がないまま買い物をするのではなく、どこで何を買えばいいのか、買ったものをどのように組み合わせるのか、どれだけの数を持っておけばいいのか、このような基本的な知識を身につけることで、服選びの手間は大きく省くことができます。
私にとって明確な基準(知識)となるのは、パーソナルカラー(似合う色)と骨格タイプにあったアイテム・素材・柄です。
逆に、土台となる「似合う色」や「似合うアイテム」を知らなかったら、どうやって洋服を選んでいたのだろうと不思議なくらい。
私は40歳になり、着まわしにくい洋服が増え何を着たらいいのか悩みました。
好きだから、なんとなくという気持ちだけで目に止まったものを選んでいた結果だったのです。
自己流に選んでいて素敵に見えないと思っているなら、知識として明確な基準となるものを試してみませんか。
体型や容姿などはすぐには変えられませんが、ファッションだったらその気になれば今日からでもすぐに変えることができます。
まさにコレです!
今日痩せろと言われたら無理ですが、ファッションは今すぐ変えられますから。笑
10代20代、30代は何を着てもそれなりに似合っているように見えます。
何を着ても似合わない、しっくりこないと感じているなら、自分のファッションを見直すちょうどいいタイミングだということ。
大人になった今だからこそ、ファッションはとても重要なものです。
私たち、ファッションのアップデートが必要なお年頃だということです。
メンズスタイリストから学ぶおしゃれのヒントをまとめると
- センス抜群を目指さない(80点で良し)
- 少数精鋭のクローゼットを目指す
- 定番ものはしっかり投資・流行ものは安く
- 「センス」ではなく、「知識」が必要
女性も男性も、40代からの洋服選びをラクにするためには、服を買わずにクローゼットを見直す。これが近道のようですよ。