「やっぱり黒いバッグがどんな洋服にも合わせられて万能ですよね?」
「黒の靴は無難で便利ですが、使わないほうがいいですか?」
パーソナルカラー診断や骨格診断を受けたお客様が小物で一番気にされているのは「色」です。
「黒=万能」で失敗はないと思うけれど、それではおしゃれにみえないんじゃないだろうかというニュアンスの質問が多いですね。せっかくパーソナルカラーがわかったのだから、色を使ったほうがいいのでは?そんな気持ちがあるのでしょう。
最初に結論を言うと、バッグと靴はベースカラーで色を揃え、テイストを合わせて持っていたほうが、ファッション全体がまとまってみえます。
もしも私が、1つのバッグと1足の靴しか持たないのであれば「黒」を選ぶでしょう。大人になれば急な不幸があったときにも使える色だからです。
大学生になった息子にもまず黒のバッグと靴を用意しました。
しかし、黒だけで片づくなら世の中にたくさんの種類のバッグも靴も必要ないですよね。女性のおしゃれは多種多様です。でもコーディネートごとに毎回変えるわけにはいかない。
大人女性は賢く、自分に必要なものだけ選んでいきましょう。
バッグと靴の色をベーシックカラーで揃える
自分のパーソナルカラーがわかっている方は、まずは洋服の色に合わせやすいベースカラーでバッグと靴を揃えるのがおすすめです。
イエローベースの方(スプリングタイプとオータムタイプ)は、アイボリーやベージュ、アーモンドのような茶色からチョコレートブラウンまで幅広い茶色、カーキなど。
ブルーベースの方(サマータイプとウィンタータイプ)は、ホワイトにグレー、ネイビー、ブラックが定番ですね。
そして、バッグと靴を同じ色で揃えましょう。
ネイビーのバッグがあるならネイビーの靴、グレーのバッグがあるならグレーの靴というように。バッグと靴をベーシックカラーにして鉄板の小物セットを作ってしまいましょう。
ベースカラーで揃えておけば、ネイビーのバッグとグレーの靴、ベージュのバッグにブラウンの靴でも、全体にまとまりと統一感が出ます。
最初は私も「え?揃えたほうがいいの?」って思いました。でも考えてみてください。
バッグはバッグの色だけで選び、靴は靴の色だけで選んでいると「ネイビーやグレーのバッグを持っているけど、靴はベージュじゃ変かな」と毎回色合わせで悩んでしまいませんか?
これまでの私がそうだったのですが、バッグだけカラフルにして合わせる靴がわからなくなるなんてことがおこると、新しい靴を買うという無駄が発生します。汗
靴とバッグのテイストを揃える
ベーシックカラーでバッグと靴の色を決めたら、次はテイストを揃えましょう。
カジュアルなファッションに合わせるのか、フェミニンなファッションに合わせたいのかによって変わってきます。
テイストと言われてもイメージできないなら、骨格診断で似合うファッションを知るのが近道です。小物のテイストは、骨格診断のタイプでだいたい決まります。
- ストレートタイプはシンプルで上質なもの
- ウェーブタイプは華やかでフェミニンなもの
- ナチュラルタイプはラフでカジュアルなもの
骨格タイプのファッションが好きじゃないなら、自分の好きなファッションに合わせた小物で選ぶといいですね。
例えば骨格はストレートタイプだけど絶対カジュアルな洋服しか着ない!なら上質でシンプルなレザーのバッグより、きれいめの帆布のトートバッグなど。
シンプルな洋服だからこそ、小物の力は大きくなる
改札口やデパートで女性を観察していると、洋服は似合って素敵なのに小物のテイストも色もバラバラで惜しい方を見かけます。
フェミニンな黒地の花柄ワンピースが似合っているけど、高級ブランド品の上質なバッグに、靴はコンバースでカジュアルなんてことも普通です。
バッグはナイロン素材だけど、靴は革のパンプス。入ればいい、持ってるものでいいで小物を選ぶと実用的だけど「おしゃれ」な印象にはなりません。
計算した「はずし」や「こなれた」コーディネートです、と言われたら何も言うことはないです。でも、ファッションが苦手なアラフィフ女性はそんなテクニックにエネルギーを使わなくていいというのが私の主張です。
パーソナルスタイリストの勉強を始めて、ますますファッションはトータルのイメージが大事だなと感じています。
関連 パーソナルスタイリストの勉強を始めました。
白いTシャツにデニムでも、バーキンにパンプスならカッコよく見えます。
白いTシャツにデニムでも、ファーのバッグにバレエシューズなら女性らしいイメージになります。
白いシャツにデニム、そして帆布バッグにウェッジソールのサンダルならカジュアルに決まります。
洋服がシンプルなら小物の力は大きいですよ!シンプルな服だからこそ、もっとバッグや靴の色やテイストを気にしてみませんか?